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「篆刻の技法」ということで北山 圭一さんの教室を訪問しました。篆刻の歴史から説明いただきました。文字の見方等の説明もありますので御覧ください。
篆刻(てんこく)とは
印章を作成する行為をいいます。中国を起源としており、主に篆書を印文に彫ることから篆刻というのですが、その他の書体や図章の場合もあります。
篆刻の手順
- 材・彫る語句を決める。
- 文字の字体を篆書で調べる。
- 印稿を作り印面にレイアウトをする。
- 印材にサンドペーパーをかけて平らにする。
- 文字を刻む彫る時は、大胆に、活きた線を彫る。
- 押印は、印面を洗って印泥を付けて紙に押す。
- 納得のいくまで修正しつつ完成させる。
篆刻は印材に古代文字を刻んで文字の造形や美を表す芸術です。
篆刻には基本となる三法があります。
古代中国の教えです。
●字法-古い書体や文字に関する知識
●章法―石に字入れする時の文字の構成の方法
●刀法―細心の入墨、刻る時は大胆に活きた線を刻る
北山先生は漆芸作家で伝統工芸士です。2020日展工芸部門で「2020炎」の作品が入選しました。
篆刻の分野でも活躍されています。
漢字の成立ち、象形文字クイズにチャレンジ。簡単なようで中々正解とはなりません。
古代の人々の想像力には驚かされます。
印には文字が朱くなる朱文印と白くなる白文印があります。
印は書画を引き締める重要な役目を担っています。
次回は実技で順序立てて篆刻を紹介します。